ネガティブ方向にポジティブ!

このブログは詰まらないことを延々と書いているブログです。

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やけに今夜は冷える。

風が吹く度、指先がぴりりとする。

骨が軋むほどに凍えて、身を小さくする。

 

目が冴えるから、呆けた頭には丁度良い。

しかし、手の感覚がどんどん消えてなくなっていくのは困る。

このままでは、手の感覚どころか、手が消えてしまいそうだ。

 

身体が冷えると、心まで冷えていく錯覚する。

錯覚なのか?と誰かが囁く。

錯覚さ、元より私の心は冷たいのだから。

 

何を以て、「私の心は冷たい」と断じるか?

未だ仮説の段階だが、人の温かさ、社会の有り難さを感じるから。

心が温かいなら、人の温かさや社会の有り難さと同じ温度なのだから、むしろ人の冷たさや社会の理不尽さに敏感になるはずだ。

 

いや、正確には、人の冷たさや社会の理不尽さはあるだろうが、あまり実感が湧かない。

同時に、人の温かさや社会の有り難さは、一般ではない予感がする。

心が冷たいのかも怪しい。

 

そも、人に心は存在するのか?

脳が作り出した蜃気楼で、辿り着いても何もないのではないか?

こう考える私は「心が冷たい」より、「心が無い」のかもしれない。

 

無いなら無いで、それで構わない。

吹きすさぶ冷気が留まらないから、悪いことばかりじゃない。

いや、留まらなかった冷気は手の感覚を消しているから、やはり悪いか。

 

やけに今夜は冷える。

誰でも良いから温めて欲しい。

錯覚でも良いから。

 

ぶるぶる震えながら、投稿する。

『反復する、小雨のような』

ものすごく久し振りに詩を書いた。

確度のあるように書こうとしたら、詩らしいものになったから、「詩」ということにする。

今、体験していることは、私にとってはこういうことだ。

 

『反復する、小雨のような』

 

通りすがりの赤子の泣き声で目を覚ます。

塗装が所々剥がれた鉄製の1本脚の机か。

鉛筆は電話のベルを捉える。

 

反復する小雨の波紋のような、時間で。

じっとして灰色に戻るのを待つ、空間で。

私は再び、ソファーに深く沈む。

 

通りすがりの救急車のサイレンで目が覚ます。

人差し指3本分の細さの4本脚の椅子か。

鉛筆はiPhoneのアラームを捉える。

 

反復する小雨の波紋のような、時間で。

じっとして灰色に戻るのを待つ、空間で。

私は再び、ソファーに深く沈む。

 

通りすがりの老夫婦の咳で目が覚ます。

紺色のデニムを履いた2本の脚の人か。

鉛筆でラジオのMCの声を捉える。

 

反復する小雨の波紋のような、時間で。

じっとして灰色に戻るのを待つ、空間で。

私は再び、ソファーに深く沈む。

 

通りすがりの高校生の笑い声で目を覚ます。

太い木製の6本の脚の机か。

鉛筆でパソコンのキーボードを叩く音を捉える。

 

通りすがりの赤子の泣き声で目を覚ます。

塗装が所々剥がれた鉄製の1本脚の机か?

鉛筆は電話のベルを捉える。

 

反復する小雨の波紋のような、時間で。

じっとして灰色に戻るのを待つ、空間で。

私は再び、ソファーに深く沈む。

 

通りすがりの救急車のサイレンで目が覚ます。

人差し指3本分の細さの4本脚、の椅子か?

鉛筆はiPhoneのアラームを捉える。

 

反復する小雨の波紋のような、時間で。

じっとして灰色に戻るのを待つ、空間で。

私は再び、ソファーに深く沈む。

 

通りすがりの老夫婦の咳で目が覚ます。

紺色のデニムを履いた2本の脚の…人か?

鉛筆でラジオのMCの声を捉える。

 

反復する小雨の波紋のような、時間で。

じっとして灰色に戻るのを待つ、空間で。

私は再び、ソファーに深く沈む。

 

通りすがりの赤子の泣き声で目を覚ます。

塗装が所々剥がれた鉄製の1本脚の、何だ?

鉛筆は電話のベルを捉える。

 

反復する小雨の波紋のような、時間で。

じっとして灰色に戻るのを待つ、空間で。

私は再び、ソファーに深く沈む。

 

通りすがりの救急車のサイレンで目が覚ます。

人差し指3本分の細さの何だ?

鉛筆はiPhoneのアラームを捉える。

 

反復する小雨の波紋のような、時間で。

じっとして灰色に戻るのを待つ、空間で。

私は再び、ソファーに深く沈む。

 

通りすがりの老夫婦の咳で目が覚ます。

紺色の、何か、何かがある?

鉛筆でラジオのMCの声を捉える。

 

反復する小雨の波紋のような、時間で。

じっとして灰色に戻るのを待つ、空間で。

私は再び、ソファーに深く沈む。

 

反復する、反復する、反復する。

小雨の波紋のような、小雨の波紋のような、小雨の波紋のような。

時間で、時間で、時間で。

 

じっとして、じっとして、じっとして。

灰色に戻るのを待つ、灰色に戻るのを待つ、灰色に戻るのを待つ。

空間で、空間で、空間で。

 

私は再び、私は再び、私は再び。

ソファーに深く、ソファーに深く、ソファーに深く。

沈む、沈む、沈む。

 

目を覚ます、目を覚ます、目を覚ます。

脚の、脚の、脚の。

捉える、捉える、捉える。

 

反復する、反復する、反復する。

私は、私は、私は。

沈む、沈む、沈む。

 

反復する、小雨のような、時間で。

 

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春の風が通り過ぎる度に、ガタガタと雨戸が鳴り響いている。

ワルツを踊る風たちが、砂利を敷き詰めた駐車所をダンスホールにしている。

冬の女王にこき使われていた鬱憤からか、楽し気というより少し興奮気味に、松の枝を揺らしている。

 

風たちが馬鹿騒ぎしているのを、枝の先に残った桜の花がうんざりしたように横目で見ている。

他の桜の花たちは、皆、風たちがこぞって攫っていった。

責務のために身を粉にした風たちだが、春のこの時期のために準備していた桜の木は、毎度のこの騒ぎに呆れ返ってしまう。

 

急に、風たちがピタッと止まった。

恐らく、厳格な山の精の鋭い眼光が無言で咎めたのだろう。

修学旅行で先生が見回りに部屋に訪れたときのような静寂さに、耳が痛くなる。

 

しばらくして、また風たちが騒ぎ出す。

恐らく、煩わしい山の精が居なくなったのだろう。

この様子だと、我が家の周りだけでなく、他でも盛大に踊り明かしていて、山の精はてんてこ舞いなのかもしれない。

 

よく耳をすますと、空を擦る音もする。

春だ、春だと厚顔無恥に幅を利かせて、気弱な雲でも小突いているのか?

ほら、また山の精がこちらを睨んで、音が止む。

 

さっきから微睡みながら、障子の向こう側の、硝子戸の向こう側の様子を探っている。

そして、風たちが何を考えているのか、想像する。

バタバタと要らない物が詰められた段ボールの下のブルーシートが鳴り響いている。

 

有り体に申し上げよう。

うるさい。

ちょっとは落ち着いたらどうなんだ?

 

桜の木も山の精も雲も、私と同じ気持ちだろう。

だと想像したい。

実は、桜の木も山の精も雲も、風たちと一緒になって騒いでいて、私だけパーティーに呼ばれていない、とは考えたくない。

 

ガタガタと雨戸が鳴り響いている。

バタバタとブルーシートが鳴り響いている。

春浮かれた風たちの笑い声に、うんざりしてしまう。

 

うんざりしながら、投稿する。

@4月14日、小さな変化を綴る。

閑話休題

ブログ運営について何やらかんやら書き綴っている。

特に大したことは、書いていない。

ただ、小さい変化があったので、記す。

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目次

  • 閑話休題
    • 1.豆知識?
    • 2.当ブログの仕様変更について。
    • 3.元からあった機能を利用して見る。
    • 4.大見出しの「h3」を「h2」に変更する。
    • 5.して、私は何を綴るのか?

__________

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何か買った5枚のCDから、何か良い感じの歌をセレクトした。

今週のお題「わたしの春うた」

 

今週のお題に提示されたのが、「新しい環境での生活を応援してくれる、そんな「わたしの春うた」を教えてください」である。

新しい環境での生活を応援してくれる音楽を紹介してくれ、ということだろうか?

いや、困った、私は特段、音楽に精通していないし、日頃から音楽を慣れ親しんでいない。

 

好きな曲、好きな歌は、ある。

しかし、「新しい環境での生活を応援してくれる」となると、どうなのだろうか?

いや、難解に考えず、「何か良い感じな歌」でも紹介すれば良いか。

 

折角だから、CDを4枚ほど買った。

好きな曲や歌はあると前述したが、特定のアーティストは特にない。

私のCD選びは、ほぼ「何となく聞いてみよう」だ。

 

帰宅後、せっせとパソコンを起動していたら、物陰から未だ聞いていないCDが出てきた。

おお、これでCDが5枚になり、そこそこの参考…にはならないだろうが、見栄えは…見栄えもしないかもしれないが、何か良い感じだ。

ああ、そうだ、今回の記事の方向は、この感じでいこう。

 

何か買った5枚のCDから、何か良い感じの歌をセレクトした。

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