地を這いながら、風が雪をさらう。 まるで波打ち際の白波のように、私の足元を通る。 そうして風は、私のなけなしの熱さえさらっていく。 私は風に成りたい。 せめて、冬の間だけでも風に成りたい。 風であれば、寒さで身を縮ませることはない。 私の熱を奪…
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