著書「ゼロからトースターを作ってみた結果」を読みました。
200頁程度の薄い本ですが、かなり濃い内容です。
「ゼロから」は量販店で部品を揃えると言う意味ではありません。
文字通り「ゼロから」、部品の元となる鉱石などの素材集めからです。
それも一人で作ろうと試みます。
著者のトーマス・トウェイツが3ポンド94ペンスの一番安いトースターを分解して分かったことは400種類以上のパーツと100種類以上の材料が必要と知り、愕然とします。
初っぱなから「まっとうに『トースター的』なトースター」と変えて最小限の材料を6つに絞り混みます。
鋼鉄、マイカ、プラスチック、銅、ニッケルの6種類。
これを集めて加工しようと著者は孤軍奮闘する訳ですが…
これがもう面白い、あまりの馬鹿馬鹿しさに時折声に出して笑いました。
最終的にかかった費用は1187.54ポンド、2012年のレートで約15万円となりました。
そこから4ポンド以下で買えるのはコスト的におかしいと哲学めいたことを書いたりとハッとさせられたりもします。
結構、オススメです。
機会があれば、図書館でも探してみてください。
投稿します。