浦島太郎はバカなのではないか?
まず、苛められていた亀を助け、亀に近寄ると亀が「助けてくれてありがとう」と言う。
私だったら幻聴を疑う。亀が喋ったのだから。
ただ、風邪は妖怪が持ち込んでくることと信じられ、祈祷で退治していた時代だとすると、亀が喋っても受け入れやすいかもしれない。
いや、得体の知れないモノが質感を伴ってリアルに感じられているのだから、亀が喋ったら本気で命の危険を感じる方が自然な気がする。
なのに、浦島太郎はのんきに話を続ける。バカなのか?
亀が「お礼がしたいから竜宮城(海の中)へご案内したい」と言う。
いや、海の中へ入るのに抵抗はないか?
浦島太郎は漁師だ。海の怖さは十二分に理解しているはずだ。
そんな海へ亀らしきモノ(妖怪の類い)がお礼と言って誘おうとする訳だ。
亀は純真無垢な瞳で見詰めたとしても、一先ず「今は仕事で忙しいから 」と逃げやしないか?
それなのに、浦島太郎は事もあろうに亀の背中に乗って竜宮城へ向かうのだ。バカなのか?
そこで乙姫が待ち受け、タイやヒラメの舞の豪華絢爛な接待を3日も受けたのだ。(私調べ)バカなのか?!
3日も接待とかお礼が度が過ぎている。
1時間も接待されれば十分じゃないか!?浦島よ!
と言うか、よくそんな化け物共に囲まれて平気に飲み食いできるな!?もっと危機感持てよ!
とは言え、さしもの浦島太郎も3日目で帰ると立ち上がるが、乙姫がお土産に玉手箱を手渡す。
乙姫はその玉手箱を「決して開けてはいけませんよ?」と言う。
何で開けちゃいけない物を手渡す?怖くない?
それを唯々諾々と受け取る浦島太郎。きっと断る空気じゃなかっただろうな…
まあ、開けなければ良いし?と帰ったら長い年月が流れていて知っている人が誰もいない。
完全に動揺しますよ、こんなん。平均寿命50歳の時代ですから、例えば10年の月日だとしても親世代は居ないでしょう。
嗚呼、浦島太郎可哀想に。ここで終われば。
何故、そこで玉手箱を開ける?!
バカなのか?そうなのか?
開けて白い煙に巻かれて、老人に…本当にバカだよ、浦島よぉ…
…それにしても、開けてはいけない玉手箱を手渡したり、月日が過ぎ去っていることを言わなかったりして悪意がありません?動揺して手元から落ちることを期待した…?
3日も接待するとか常軌を逸しているし…
こうなると、亀が苛められていたところから怪しい…
浦島太郎はバカなのかもしれない。
そして、亀や乙姫に騙していたかもしれない。
亀や乙姫は優しい浦島太郎の心根に付け込んだのかもしれない。
…汚れているのは私だけかもしれませんけど。
投稿します。