起きたらハゲになる夢を見た。
私は姿見鏡の前に俯いて立っている。
足下から視線がゆっくりと上がっていく。
そして、完全に顔が上がると、そこには頭頂部付近まで髪が後退した私の姿があった。
そのハゲ方もツルツルではなく、細い髪の毛がうっすらと生えていて、それでも地肌がしっかりと見える感じの汚いハゲ方だった。
私はそのハゲた頭を見ていると、何気なく両サイドの髪の毛を後ろで束ねようとしていた。
両サイドの髪の毛はたっぷりとあり、後ろに回せる程度の長さはあるものの、髪を束ねるほどにはなく、私の手の中をすり抜けていく。
そこへ母が現れて、「何してるの?」って顔で私の横に立った。
その母に向かって私は、「ちょんまげにしようかな」と言う。
母は意味が分からなかったのか、「は?」と聞き返してきたので、私は「いや、折角ハゲたから両サイドを束ねたらちょんまげにできるじゃん?」と言う。
母はそう答えた私に「良いね」と賛同してくれた。私も「だろ?」と若干ドヤ顔になる。
と言う夢を見た。
不安になったので私は、姿見鏡の前に立つが、ハゲてはなかった。
しかし、何時かは夢のようにハゲ上がることもあるかもしれない。
その前に、一度は髪を染めたいものだ。産まれてこの方、髪を染めたことがないので。
むしろ、ハゲてから染めるのもアリかもしれない…
まあ、ちょんまげもやりたいし、時期を見てやる予定だ。
嗚呼、ハゲたら笑われるだろうな。
冷笑されるだけの人生だから、今更ハゲを笑われても微塵も痛くないけれど。
ハゲる時はハゲるのだから、仕方ないと諦観する。
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