ネガティブ方向にポジティブ!

このブログは詰まらないことを延々と書いているブログです。

思考実験「ヒトの言葉を喋る猿」

身体から自然と発せられる熱で寝付けない。

暑いなとゴロゴロしていて、ふと急に、7月のナナシの0のことを思い出した。

uenokoeda.hatenablog.com

 

あの日に比べれば、それほどでもないな、と天井を見つめる。

ナナシノ0では、確か私が普段考えていることをまとめたのを発表したな、と回想する。

そこで、その時に発表した思考実験をまだ備忘録にも書いていないことに気付く。

身体の熱が冷めないうちに、書くことにした。

 

アンダーバーより下記から発表した内容。

実際は会場の人とのやりとりや適当に言ったところもあるが、書くに辺り、言葉を補足、添削してある。

 

__________

 

質問します。

自分が「人間」だと言える人は挙手してください。

挙手した人は、どうして自分が「人間」だと考えているのでしょうか?

この思考実験は、私が普段考えていることの一端です。

 

………

思考実験「ヒトの言葉を喋る猿」

 

ヒトの言葉を喋れる猿が居る。

背丈は80cmほどで、茶色い毛並みが綺麗な猿だ。

猿は普通にヒトとコミュニケーションが成立するレベルに喋ることができる。

その猿が、ある日、こう言った。

 

「私は人間だ。何故なら、ヒトの言葉を話せるから」

 

それに対して、ヒトはこう言った。

 

「いや、猿じゃん。ヒトの言葉を喋れる猿じゃん」

 

そこで猿は、勉強をした。

あらゆる知識を吸収し、遂に最高学府の大学に首席で合格した。

猿は、こう言った。

 

「私は人間だ。何故なら、最高学府の大学に首席で合格するほど頭が良いから」

 

それに対して、ヒトはこう言った。

 

「いや、猿じゃん。勉強ができる猿じゃん」

 

そこで猿は、スポーツをした。

鍛錬に鍛錬を重ね、遂に数々の大会で金メダルを取った。

猿は、こう言った。

 

「私は人間だ。何故なら、数々の大会で金メダルを取れるほどスポーツに精通しているから」

 

それに対して、ヒトはこう言った。

 

「いや、猿じゃん。むしろ、猿なんだからヒトより運動が優れているのは当然じゃん?」

 

そこで猿は、事業を起こした。

寝る間を惜しんで働き、遂に年商1億を稼ぐまでに成長した。

猿は、こう言った。

 

「私は人間だ。何故なら、年商1置くの事業にまで成長させることができたから」

 

それに対して、ヒトはこう言った。

 

「いや、猿じゃん。そんな苦労するより、「言葉を喋れる猿」で売った方が儲かりそうじゃん?」

 

猿は、ヒトの顔のマスクを作り、そのマスクをすっぽりと被った。

鉄製の自立できる100cmの竹馬で背丈を180cmにした。

スーツを着て、手袋をはめ、茶色い毛並みを隠した。

ヒトのように見えるようになった猿は、こう言った。

 

「私は猿だ」

………

 

私は「人間」とは勉学や運動、仕事の成功などの自身の内面からではなく、第三者の認識によって「人間」とカテゴリーされるものだと考えます。

「私」が幾ら「人間」だと言っても、自身の周り、社会が「私」を「人間」と認識しなければ、「私」は「人間」に成り得ない。

「人間」と認識されて、はじめてヒトは「人間」となる。

 

改めて、質問します。

自分が「人間」であると自信を持って言える人は挙手してください。

 

__________

 

以上。

 

この思考実験は私のオリジナルだ。

ただ、調べた訳ではないので、断定はできない。

似たようなのがあったらお教え頂けると助かる。

 

皆さんは、自分が「人間」だと言えますか?