上田市にあるゲストハウス「犀の角」にて、「犀の女」という投げ銭ライブに知人と行く。
4人の女性パフォーマーが朗読や音楽などのパフォーマンスを披露して、帰り間際に箱にそのパフォーマンスの対価を投げ銭する、というもの。
観客がパフォーマンスの対価を決める(1円~1500円)ので、観客のシビアな視線による緊張感も面白いところ。
今日は他にもイベントが多数あったのだが、時間帯が被っていて、何れか一つに絞らなければならなかった。
何れにするか、悩んだ。
産まれてきた第一子の名前を決めるときのように、悩んだ。
または、先に腹を満たすためにファミレスに寄るか、それとも漫画の新刊を買いに書店に寄るか、デパートの案内板の前で考えるときのように、悩んだ。
何かを決めるときは、その時々の、何か次第。
名前なら、ぴったり合えば、その名前になる。
お店なら、お腹が鳴るかどうかで、決めれば良い。
今回は、ちょっと遠くに行きたいな、という気分で決めた。
悪く言えば「軽薄」、良く言えば「フットワークが軽い」、実に気楽だ。
そして、観劇した「犀の女」、実に面白かった。
来て良かったと、軽く考える。
私の身体の薄っぺらさは、風に乗り易い。
イベントは完全に終わって、ゲストハウスのカウンターで寛いでいるのだが、何と急に演奏が始まった。
こんなおまけがあるとは…いやはや、分からないものだ。
夜が更ける11月11日、コーヒーの苦味とギターの音色に浸る。
投稿します。