絵本「えがないえほん」を購読した。
文字通り、絵がない絵本だ。
Twitterで呟かれたのを見て気になり、書店で見かけたから買ってみた。
さらっと読んで、ぱたんと閉じた。
所感としては、子どもを笑わせるぞ!という気概が感じられる絵本だ。
はじめに、「かかれている ことばは ぜんぶ こえに だして よむこと」をルールとして設定してある。
読み聞かせが前提の絵本なのだ。
そして、その後に書かれているのが、ふざけた、おバカな言葉のオンパレードだ。
読み聞かせを前提にしているから、ふざけた言葉が書いたページの隅っこに、「こんな巫山戯た言葉を言いたくないな…」という大人視点の言葉もちらほらと散見する。
対照年齢は4、5歳とあるように、言葉選びもそうした子どもが喜びそうなものになっている。
裏表紙には、「この本は、まじめな本にみえますがまったくバカげていて、ふざけた本です。もし、お子さんがこの本を選んだならあなたは、おバカなことを言わされるハメになります」ときちんと注意書きされている。
著者はB・J・ノヴァクさんとあり、翻訳本であることに後で気付く。
B・J・ノヴァクさんの経歴の一つに、スタンダップ・コメディアンと書かれており、妙に納得した。
翻訳前の原書だと、どんなふざけた、おバカな言葉が書かれているのか、興味はある。
ところで、私は普段から、奇声を人知れず発している。
「おっぱお、おっぱお」だとか、「そーかいな、そーなのよ」だとか、何となしに口に出している。
なので、正直、抵抗なく普通に音読した。
精神年齢が4、5歳だから、とてもたのしかった。
この本は、書かれている言葉をただ読むというより、読み聞かせる子どもとの掛け合いを重点に置いてある。
大人視点の言葉も、読まされた大人の実際の言葉に置き換えて子どもとやり取りしようとした方が良い、と考える。
また、その子が好きなふざけた、おバカな言葉をそっと入れてあげれば、きっと大爆笑してくれるだろう。