寒がりの私には、まだストーブは必要だ。
しかし、今朝は部屋のストーブを着けなかった。
何故なら、布団の中で寝る時に、温まった部屋が幾分暑く感じられて、熱に浮かされて、寝付きが悪くなっている気がするのだ。
冷たい煎餅布団にくるまって、目を閉じる。
この寒さに、このまま寝れるのか心配になる。
じっとしていると、次第に煎餅が焼けてきて、意識が途絶えた。
目を覚ますと、丁度良い時間であった。
布団の中は程よい温かさで大変気持ち良い。
春ももうじきだ、ストーブを着けるのは、もうないのかもしれない。
さて、布団から這い出よう、とする。
しかし、出れない。
ぽかぽかする布団の心地よさが、冷たい部屋に飛び出す勇気を引っ込めさせる。
寝る分には、問題ない。
起きるのに、布団の温かさは、手放し難い。
寒がりの私に試練は続く。