ものすごく久し振りに詩を書いた。
確度のあるように書こうとしたら、詩らしいものになったから、「詩」ということにする。
今、体験していることは、私にとってはこういうことだ。
『反復する、小雨のような』
通りすがりの赤子の泣き声で目を覚ます。
塗装が所々剥がれた鉄製の1本脚の机か。
鉛筆は電話のベルを捉える。
反復する小雨の波紋のような、時間で。
じっとして灰色に戻るのを待つ、空間で。
私は再び、ソファーに深く沈む。
通りすがりの救急車のサイレンで目が覚ます。
人差し指3本分の細さの4本脚の椅子か。
鉛筆はiPhoneのアラームを捉える。
反復する小雨の波紋のような、時間で。
じっとして灰色に戻るのを待つ、空間で。
私は再び、ソファーに深く沈む。
通りすがりの老夫婦の咳で目が覚ます。
紺色のデニムを履いた2本の脚の人か。
鉛筆でラジオのMCの声を捉える。
反復する小雨の波紋のような、時間で。
じっとして灰色に戻るのを待つ、空間で。
私は再び、ソファーに深く沈む。
通りすがりの高校生の笑い声で目を覚ます。
太い木製の6本の脚の机か。
鉛筆でパソコンのキーボードを叩く音を捉える。
通りすがりの赤子の泣き声で目を覚ます。
塗装が所々剥がれた鉄製の1本脚の机か?
鉛筆は電話のベルを捉える。
反復する小雨の波紋のような、時間で。
じっとして灰色に戻るのを待つ、空間で。
私は再び、ソファーに深く沈む。
通りすがりの救急車のサイレンで目が覚ます。
人差し指3本分の細さの4本脚、の椅子か?
鉛筆はiPhoneのアラームを捉える。
反復する小雨の波紋のような、時間で。
じっとして灰色に戻るのを待つ、空間で。
私は再び、ソファーに深く沈む。
通りすがりの老夫婦の咳で目が覚ます。
紺色のデニムを履いた2本の脚の…人か?
鉛筆でラジオのMCの声を捉える。
反復する小雨の波紋のような、時間で。
じっとして灰色に戻るのを待つ、空間で。
私は再び、ソファーに深く沈む。
通りすがりの赤子の泣き声で目を覚ます。
塗装が所々剥がれた鉄製の1本脚の、何だ?
鉛筆は電話のベルを捉える。
反復する小雨の波紋のような、時間で。
じっとして灰色に戻るのを待つ、空間で。
私は再び、ソファーに深く沈む。
通りすがりの救急車のサイレンで目が覚ます。
人差し指3本分の細さの何だ?
鉛筆はiPhoneのアラームを捉える。
反復する小雨の波紋のような、時間で。
じっとして灰色に戻るのを待つ、空間で。
私は再び、ソファーに深く沈む。
通りすがりの老夫婦の咳で目が覚ます。
紺色の、何か、何かがある?
鉛筆でラジオのMCの声を捉える。
反復する小雨の波紋のような、時間で。
じっとして灰色に戻るのを待つ、空間で。
私は再び、ソファーに深く沈む。
反復する、反復する、反復する。
小雨の波紋のような、小雨の波紋のような、小雨の波紋のような。
時間で、時間で、時間で。
じっとして、じっとして、じっとして。
灰色に戻るのを待つ、灰色に戻るのを待つ、灰色に戻るのを待つ。
空間で、空間で、空間で。
私は再び、私は再び、私は再び。
ソファーに深く、ソファーに深く、ソファーに深く。
沈む、沈む、沈む。
目を覚ます、目を覚ます、目を覚ます。
脚の、脚の、脚の。
捉える、捉える、捉える。
反復する、反復する、反復する。
私は、私は、私は。
沈む、沈む、沈む。
反復する、小雨のような、時間で。