思い立ったが吉日、つまりは考えなしだ。
何か意味を持つのは、多分、私が翁になってからだろう。
行き当たりばったり、それが私の人生だ。
当初は、富士山登山をする予定であった。
27日の夜に長野市のイベントに参加後、移動、28日の9時くらいに御殿場ルートから登る。
夕方に山小屋に着き、1晩過ごして、29日に御来光を拝んだ後、下山、そのまま帰宅、そういう計画でだった。
しかし、1週間前に買った登山地図に「山開きは7月上旬から」と記載されているのを発見した。
どうも、4、5月は雪があり、とても寒く、登れるようになってないようだ。
気持ちは完全に富士山へ向かっていたので、ガックリした。
さて、どうしようか、とあれこれ片付けていたら、長野のイベントも終わる夜更けになっていた。
取り敢えず、近場で、お金がかからない、そういう所にしよう、と考えて。
何となく、鳥取砂丘へ行った。
片道10時間、高速料金1万1千5百円だ。
いや、グーグルさんは「8時間で着く」とあったから、近いじゃん?と感じて…
高速料金も1万円なら、ガソリン代を含めて3万円なら、持ち合わせで十分賄えると感じて…
そう、感じ、ふらっと鳥取へ。
気付いたら、鳥取砂丘に。
思い立ったが吉日、つまりは、考えなしだ。
この旅路に意味が出るのは、未だ先だろう。
もしかしたら、意味は持たないかもしれないけれども。
遠近感が狂う、この砂丘に、今は噛み締める。
車内で寝起き、呆けた頭のまま、投稿する。