とっくに日が暮れて、干からびた身体を引き起こす。
水道水をコップ1杯に入れ、空っぽの胃へと流し込む。
細い管が暑さで拡張し、ヘドロのような血液が土石流のように流れるのを感じる。
気付けば、7月27日となる。
私が31歳になって2ヶ月は過ぎ、あと数日で8月になる。
夏が佳境に入る。
さっと着替えて、仕事場へ向かう。
フェンスには、夏祭りと知事選のポスターが仲良く並んでいる。
時期で言えば夏休みか、と10年以上前に無縁になった日々を思い出す。
ひまわりが咲いている。
沈む太陽に背を向けている。
やはり、ひまわりも紫外線が痛いのだろうか?
半袖のおじさんが歩いている。
バックミラーに映るおばさんがタオルで拭っている。
夏が過ぎていく、過ぎていく。
夕暮れに溶ける7月27日かな。