メタリックな青の景色が広がっていた。 固い、光沢のある、鈍重な青い山が悠々とそびえていた。 無機質で、有機質でもある、白と黒の比率が違う青い空がマーブル状に広がっていた。 メタリック…で合っているだろうか? 何か貴金属のような色合いに見える青だ…
外は雨だったようだ。 部屋の天井を眺めては、目を瞑るを繰り返した。 今日は一度も家から出なかった。 耳に屋根を細かく叩く音が聞こえる。 雨粒が当たった音だ。 寝転んだ姿勢の私に親切に響く音だった。 ふと、一度も空を見ていないな、と気付く。 窓の内…
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