傘について書きます。
雨が降った時に頭の上方に開くことで雨滴から身体を守る傘。
コンビニエンスストアーで売っている物でも結構しっかりした作りをしていて驚きを禁じ得ないです。
大抵の人は雨を疎ましく感じているのではないでしょうか?
身体が濡れると服を着替えないといけませんし、放っとくと病気になってしまいます。
外に出かけることにも制限がかけられ、家でじっとしてなければなりません。
手間が増える、やりたいことが減る。気分が滅入るのも仕方ないでしょう。
しかし、雨には雨の魅力があります。
私は雨が好きなので、そんな凹むことではないかな?とか考えてまして。
例えば、車の運転。
小雨降る中走る山道は、樹木の隙間から白く霧が煙り、幻想的な雰囲気を出します。
どしゃ降りの雨は、叩きつける雨粒の音の迫力と水溜まりに足を取られるスリルが楽しく。
雨上がりの偶々見える虹に何か良いことがありそうな予感を与えてくれます。
写真を撮るにしても知っている場所でも何時もと違う表情を見せたり。
乱反射のキラキラが美しかったり。
そも、雨に濡れるのだってプールがサプライズで出来た!と考えれば、楽しめますよ?
家にいることだって物思いに耽るのに持ってこいですよ?
つまり、雨は最高です。
そんな雨の中を歩ける傘は最強です。
雨の中で不可侵領域、或いはプライベートスペースを形成しちゃうんだから!
更に、雨が降ってなくても時にバット、時に刀剣、時に杖と汎用性の高さもあります!
しかし、傘にも弱点があります。それは…
晴れたら、忘れられる!お前はもう用済みだ‼
まあ、私のことなんですけどね。
観光で写真を撮りまくってたら、何処かに置き忘れました。
君のことは忘れた!さらば!
そして、忘れた頃に雨が降って思い出させるんです。
傘がない哀しみが怒りに変わり、空に向かって慟哭します。
「雨なんて降らなければ良いのに!」
嫌われ役を買ってでる雨と雨が降っている時にヒーローになる傘。
お互いがお互いに認めあう、そんな妄想をして雨をやり過ごすかな。