いつもより3時間早く帰宅できた私は、迷わず布団に潜り込んだ。
貴重な休眠の延長だ、無駄にはしない。
だから、いつもより3時間長く、寝た。
毎回、これくらい早いなら、良い。
私は、お金よりも、寝る時間が欲しい。
お金が大事なのは重々承知しているが、それでも、寝る時間がすこぶる欲しい。
次、生まれ変わるなら、コアラが良い。
24時間の内、22時間は寝ていられるから。
20時間も寝られるナマケモノでも良い。
もし、人間に生まれ変わっても、大富豪の親が良い。
働かなくても、お金に困らず、寝ていられるから。
ノリで生きていける国でも、この際、良い。
もっとだ、もっと私を寝させてくれ!
目を覚ませば、勝手に料理ができていて、洗濯物が折り畳まれていて、ゴミが分別できていて、部屋に掃除機をかけ終えていて、冷蔵庫のマヨネーズが補充されていて欲しい。
次いでに、私の代わりにトイレで排泄したり、浴室でシャワーを浴びたり、ご飯を食べたり、皿洗いと棚戻しと麦茶の補充をしたり、歯磨きと髭剃りと整髪に、着替えと仕事の用意をしてくれたりすると助かる。
極力、起きている間は、楽したい。
嗚呼、我が布団に、恋い焦がれる。
今日も早く帰れるだろうか?
起きながらに、夢を見る、1月9日かな。