昨日とは逆さまな雲が行く。
冷たい風があからさまに私の腕に絡み付く。
私は、半袖の上からジャージを着て、冷たく風をあしらう。
仕事の最中は、少し寒いくらいで良い。
作業着は長袖で、上下運動が多い作業をしていると、次第に身体が暖まる。
大変寒いのは駄目だ、少し寒いのが良いのだ。
丁度良い温度は中々難しい。
天候は私の思う様に動いてくれない。
明日は晴れて欲しいと願っても、雨が降るのは誰の性でもない。
天候と同じで他人をどうこう動かすのは難しい。
占い師やメンタリストならいざ知らず、私には難しい。
言葉1つで喜ばしたり、悲しませたりする、その加減が分からない。
丁度良い近さ、丁度良い遠さ、その間を手探りで感じ取ろうとする。
冷たい風がまた私の腕に寄りかかる。
煩わしく手を擦りながら、丁度良さを探す。
丁度良い、丁度良いを探して、見誤りがありそうな気がしてくる。
丁度良さを探して、関係を壊せば本末転倒、逆さまだ。
しつこく風が抱きついてくるが、多少譲歩するつもりでじっとする。
風邪を引くのを恐れながら、投稿する。