今日は午前と午後で大分違った。
午前は名古屋ボストン美術館でのんびり過ごした。
午後はイベント「変人天下一武道会」に行った。
お好みソースくらい濃い1日だった。
味噌カツくらい濃い1日とも言える。
愛知県から大阪府へと、移動もそこそこしているから、当然と言えば当然か。
この記事では午前のことでも書き記そう。
午後については、折りを見て書く、恐らく。
間隙にまぶたが降りようとするのを寸前で止めながらだから、明日以降になってしまうだろう。
まず、漫画喫茶に7時くらいまで居た。
2時間置きで目が開いてしまうが、それでも6時間は寝れた。
のそのそと身体を起こして伸びをする。
漫画喫茶に入るといつも漫画を読み更けてしまうのだが、この日は手に取ることはなかった。
足が伸ばせる座敷ソファだったから、水平に伸ばせたのが大きい。
誰だか分からないイビキさえ気にしなければ、快適だ。
漫画喫茶を出て、名鉄の地下街を歩くと「喫茶リッチ」なる店がもう開店していた。
丁度良かったので、朝食に小倉トーストを注文することにした。
過去に訪れた記憶があるが、それが何時かはトーストの湯気と共に消えた。
食べ終えた後、さっさと名古屋ボストン美術館に向かった。
9時頃に金山駅に着いた。
右手に歩いて、直ぐに名古屋ボストン美術館が見えた。
案内板で確認すると、開館は10時とあった。
大分時間があるので、スマートフォンでも弄りながら待とうとした。
しかし、スマートフォンは指でタッチしても反応しなかった。
仕方ないから、電源を切ってみた。
「電源を切ってます」と文字が浮かんで、ぐるぐると輪っかが回り出した。
5分、10分、15分…とずっと回り続けた。
予期せぬ事態にもう一度電源ボタンを押したが、ぐるぐるは止まらなかった。
指でのタッチも何度も試みたが、反応しなかった。
残る手段は、電池切れしかなかった。
折角、漫画喫茶でしっかり充電したのに、空にしなければならないことに少なからず残念ではあった。
しかし、私がエラーと格闘している間に開館時間になった。
時間を浪費しようとしていたのだから、結果オーライだ。
名古屋ボストン美術館では、「ハピネス展」と題した展示会をしていた。
幸せをキーワードに展開しているらしい。
幸せの追求、それは一体どういうことで、どういう働きがあり、どのような結果をもたらすのだろうか?
私が名古屋ボストン美術館に行こうと決めたのは、名古屋ボストン美術館が閉館すると聞いたからだ。
私は閉館の報を聞いて、是が非でも行くべきだと感じた。
私が初めて名古屋に観光に来た時に旧友と訪れた場所であり、思い出の1つがなくなることへの手向け、というのが動機だ。
私が名古屋には年一で訪れている。
それは旧友に会うためで、それ以外で立ち寄ることはない。
それでも、私が都道府県の訪れた回数ランキングをチャートすれば、名古屋は上位に入るだろう。
来年、旧友は東京へ引っ越すそうだ。
私が名古屋に訪れていたのは、旧友が居たから。
旧友が名古屋に居なくなるなら、私が訪れる理由がなくなる。
初めて名古屋に来た時に観に行った名古屋ボストン美術館と、もしかしたらこれが最後の名古屋で閉館する名古屋ボストン美術館とが私の中でオーバーラップする。
この感傷は何であろうか、分からない。
ただ、次にもし名古屋に来ても、もう思い出は思い出の中でしか語れない。
図らずも節目の名古屋となった午前の一時だ。