せめて今からでも、という言い訳は誰に向けてだろうか?
言い訳しても仕方ないのに。
せめて今からでも、などただの現状の罪悪感でしかない。
肺を響かせるように空咳をする。
体全体が小刻みに上下する。
風邪を治りかけからが私は長い。
熱はないし、身体はすこぶる元気なのだ。
しかし、熱が引いてから空咳をし始め、そこからしばらくはし続けてしまう。
長い時は1ヶ月くらい断続して空咳をする。
そして、何時の間にか空咳をしなくなるのだ。
あれだけしつこく咳をしていたのに、突然、パタリと出なくなる。
長年の経験から、これがただの身体の癖なのだろう、と考える。
そうは言っても、空咳は人を怯えさせる。
よく響くから、どうしても人の耳朶を打つ。
そして、まだ風邪を治っていないのか、疑念を抱かせるだろう。
そうは言っても、こちらは健康なのだ。
病原菌を保有している訳ではないのだ。
だから、心配されてしまうのは心苦しく感じてしまう。
せめて今からでも、のど飴を一袋を買う。
のど飴を舐めて、多少の喉のケアになればと願う。
それがどうにもならない罪悪感からなのは、分かっている。
また一つ咳をしながら、投稿する。