外へ出ると辺りはすっかり日の光を閉ざしていた。
代わりに街灯や自動車のライトが昼間と同じ位さんざめいている。
何となく、中島みゆきの「地上の星」のうろ覚えの歌詞を口ずさむ。
まだ秋ではあるが、日に日に日照時間が短くなって気温が下がってゆく。
山間の地域なので平地に比べて2、3度ほど低くなる。
この時期で私はもう秋の終わりを感じてしまう。
まだ葉が枯れ落ちるには早い。
だから、まだ秋なのだの声が大きいのは分かる。
しかし、涼しいよりも寒いと感じてしまい、秋の風情が薄らぐ気がする。
単に私の身体が骨と皮ばかりで、冷え易いだけなのかもしれない。
最近の体重計の値が、成長期を終えて以降で最も軽い数字を示した。
モデルを目指していないし、筋トレで絞っていないのに体重が減ったことに一抹の不安を感じる。
脂肪の蓄えがほぼない痩せ細った身体では、秋の気候も厳しい。
いや、日向ぼっこなどには丁度良い季節でもあるのだが、日向ぼっこを最後にしたのは何年前だったか覚えてない。
日がな1日、ガラス窓にもたれ掛かって、ぼんやり過ごしたい。
とかく、寒いのでもう少し頑張って日を照らして欲しい。
異常気象で地球温暖化の実力を今こそ発揮して欲しい。
叶わぬ願いをされても太陽も困惑するだけか。
明るい夜の道を走る。
ツバメよ、教えておくれ、どうすれば寒くなくのだろう?
…着込めば良い、以外で。
我が儘を喚きながら、投稿する。