今、財布に幾ら入っているのか私は正確に知らない。
何か必要な物やサービスに支払う時でしか財布の中を見ない。
だから、お札が何枚あって、小銭が何枚あるのか、私は知らない。
気になったので、財布の中を数えてみた。
給料日が25日なので、それまでのお金のやり繰りも考えてみる。
深い意味などありはしないが、多少の暇つぶしにはなるだろう。
まず、福沢諭吉さんが4人出てきた。
11月11日の日、富山県に遊びに行く前に多めに下ろしていたのだ。
あの日から幾日か経っているのに、考えていた以上に残っていて、ちょっと驚いた。
次に野口英世さんが4人出てきた。
つい最近まで樋口一葉さんも居たのだが、ガソリンスタンドでレギュラーを補給した際にさよならした。
1人が4人になる、格は落ちるが人は増える、などと下らないことを考えた。
小銭は100円玉が5枚、50円玉が1枚、10円玉が1枚、1円玉が3枚あった。
1円玉の使用頻度は少ないので、微妙にあることが可笑しく感じた。
100円玉は自動販売機の利用を頻繁にするので、5枚あったことが嬉しい。
さて、合計すると、44,563円が現在の私の財布の中身となる。
30代前半の男性の懐事情としては、良い方なのか、悪い方なのか、分からない。
他の人はもっと厳しいのだろうか?
では、私は何をしようか、考える。
今日は11月19日、つまり給料日まで1週間だ。
結構、残せる感じだろうか?
今日は1日休みだ。
24日、25日は休みだが、土日なので、支給日は23日である。
となれば、1万円くらい使っても問題ないだろう。
とは言え、そんな豪遊するようなことは早々、ない訳ではない。
欲しい漫画を買いに出かければ、簡単に1万円は消える。
長編物を買う時は1万円では心許ない時があるくらいだ。
雪が降る前にスタッドレスタイヤに履き替えたいから、そのためにも残したい。
歯医者での歯の治療もあるし、自動販売機の缶コーヒーも飲みたい。
意外と出費が嵩む、のだろうか?
兎角、今は44,563円の所持金があるのだから、枯渇する心配はしなくて良いだろう。
と考えれば、懐事情としては悪くはないのだろう。
心にゆとりを与えてくれる、数えてみて良かったかもしれない。
今後の推移を見守りつつ、財布を荷物に戻した。