不意に山形県銀山温泉に来た。
長野市を日を跨ぐかどうかの瀬戸際で出立し、ゆるゆると走った。
それでも日が昇る頃には銀山温泉の共同駐車場に着いた。
銀山温泉に着いて、しばし、愕然とする。
雪が積もっていたのだ。
後から土産屋のお姉さんが、今年で2回目の雪であることを教えてくれた。
ノリと勢いで山形県に着たが、若干の後悔が生まれた。
私の自動車は夏タイヤ、スタッドレスにまだ履き替えてないのだ。
冷えて凍ったらどうしよう、とちょっと心配になった。
結果で言えば、昼頃には雪が大体溶けていたので、それほどの心配はしなくて済んだ。
そして、ちょっと心配していたのは本当なのだが、振り返って省みると、普通に旅行を楽しんでいた。
なんとかなるさ、の精神はたまたま功を成したようだ。
さて、旅について書こうか。
いや待て、まだ道後温泉の話しが書けてないぞ?
話しが前後する、には期間は空き過ぎか?
こうしている間にも働き者の睡魔がせっせか私を寝かせようとする。
ヤクザが玄関の扉をノクターンのような正確さでリズミカルに叩くように、睡魔がせっせか働いている。
むしろ、何度かオチている、昨日の夕方から起きっ放しだ。
ああ、どうしよう、何も考えてない。
取り敢えず、立石寺、山寺に行っておこう。
その後は、起きてから考える。
早め早めに投網してしまおう。