伊勢神宮より、その2。
大樹が好きだ。
何世紀も前からこの地に根差し、日を浴び、雨を受け、穏やかに息をする大樹が好きだ。
仏閣神社の雰囲気は、この大樹らの木々の結界のお陰だろう。
幹のぼこぼこした表面の隙間にはうっすら苔が生えていたりする。
長い間、ただ真っ直ぐにだっていたのだろう。
切られなかったのは、神様の領域だからか。
大樹がなくても神様仏様はにこやかにおわすだろう。
神様仏様がいなくても大樹は穏やかに息をするだろう。
どちらかに預け過ぎない、そんな関係だから幾世紀も共に歩めたのだろう。
などとそんなことを考えてみた、12月2日かな。