日光東照宮と仏閣めぐりより、その3。
母が帯状疱疹にかかった。
一時期、顔が腫れて大変だったようだ。
お岩さんのような顔になったものだから、愛犬の散歩は夜明け前の真っ暗な時間帯を選んでいた。
コンビニでちょっと買い物がしたい時もいつもならさっさと行くが、顔が腫れている間は私に言付けてきた。
めっきり落ち込んで塞ぎ混んでいる様子だった。
最近は随分と良くなり、以前と変わらない雰囲気まで戻ってこちらも一安心している。
相手が病気のときどう声をかければ良いか、分からなくなる。
揶揄して弄ったら傷付くだろうが、話題にも上げないのは無関心のようで冷たい。
かと言って、無闇に声をかければ煩わしいし、だからと言って、いつものように振る舞うのも難しい。
優しい人に成りたいが、到底、優しい人には成れそうにない。
斯くして、相手の顔色を伺いながら、笑顔を張り付けて対応することになる。
これが長期化したら、私もストレスで病気に成りはしないか、と自分の心配もする。
とかく、健康であることは大事だな、と感じた幾数日だった。