日光東照宮の鋳抜門から。
ジングルベルにはまだ早い。
サンタクロースはまだ来ない。
それでもクリスマスはやってくる。
子どもには夢を。
大人にはロマンスを。
私にはショートケーキ一切れを。
空から白い雪が降ろうが降らなかろうが、クリスマスがくる。
イルミネーションは煌びやかだが、周りが田畑だと何故かうら寂しく感じるのは何故だろうか?
周りはイルミネーションに目を奪われていて、周りを見渡しているのは私だけなのが、きっと理由だろう。
私の所にもサンタクロースが来て欲しい。
それもとびきり可愛いサンタクロースが来て欲しい。
などと欲望丸出しの邪な人間には、今年もサンタクロースは来ないだろう。
ああ、それでも、希う。
あの軽やかな鈴の音を聞き届けたい。
商店街の一角の小さなケーキ屋さんに立ち寄る前に、記憶に残っている夢の残像を聞こえたら、その夜はきっと幸せだろう。
子どもには夢を。
大人にはロマンスを。
私にはショートケーキ一切れを。
一足早く、クリスマスを待ち望む。