小豆島の二十四の瞳映画村の出入口付近から。
原子の大きさを実際は知らないが、今朝降っていた雨粒の大きさは、原子1000個分ほどの小ささだった。
あまりに小さな雨粒は、アスファルトの窪みの浅い水溜まりをよく見なければ分からない。
雨の匂いも、肌に当たる感触も、地面で弾ける音も、目の前を通り過ぎる姿も、雨粒は何処にもない。
然れど、自動車のサイドミラーには幾つもの大粒の水滴が張り付いていた。
電信柱を見ればしっとりと濡れて、晴れている時より表面が黒くなっていた。
ただ私が感知できないだけで、雨は降っていたのだ。
周りの景色は山も建物も道行く人も灰色だ。
今朝の日の光が弱いから皆灰色なのだろうか?
小さな雨粒は灰色一色の景色に溶け込んでいるから、感知できないのだろうか?
今朝方はそんな些末なことを考えていたが、今現在、答えは出していない。
何となく、そんな些末なことを考えていたと書きたくなっただけだ。
原子1000個分の雨粒について、書きたくなっただけ。
私の意識が別次元から戻ってくるのも待ちつつ、投稿します。