うっすらと積もった雪の上を歩いた。
靴の裏の溝の形に象られた足跡が私の後を付いて回った。
今日の昼頃には皆溶けてアスファルトの凸凹の溝の中へ吸い込まれていくことだろう。
さて、明日明後日から休みになる。
1月はまだ何処にも出かけていないが、出かけるべきだろうか?
否、希望休で3連休を取得しているから、それまでは家で過ごそう。
とは言え、全く出ないのも少し勿体ない。
いや、引き蘢って連休を潰すのが勿体ない訳ではない。
ただ、今、少しだけ血の滾りを感じている故に、何処かへ行ってみたくなるのだ。
因みに、去年の1月に香川県の小豆島に行っていた記録があった。
もしかしたら、1年前の衝動が身体が思い出しているのだろうか?
最近は、シーズンが終わってから、私の中で終わったシーズンが始まることが多い。
クリスマスが終わってから、ジングルベルのメロディを口ずさみ。
正月が終わってから、「もう幾つ寝ると〜」と歌い出す。
周りと私の感覚のズレが年々酷くなってきていて、このままズレ続けていったらどうなるのか心配になる私がいる。
ズレ続けていけば、その内、1周回って周りと私の感覚が合うだろうか?
いや、表面上は合っているだろうが、実際の私の感覚は去年であり、1年分古い。
時代がどんどん変わっていくのに、1年分のズレは致命傷で済めば御の字ではなかろうか。
ここ最近、部屋でぐうたらするか、仕事でうだうだするかの二択であった。
外に出なさ過ぎがズレの原因だろう、とうっすら推察する。
やはり、ある程度の人との関わりは持つべきか、と煩悶する。
あの私の後をぴったりと付いて回った足跡のように、ズレがないように注意したい。
急がなければ、今日の昼頃にアスファルトの凹凸の溝の中に溶けていく雪のように、跡形もなく消えてしまう。
1年で雪が降るのは寒いこの季節だけであるように、シーズンは1度限りだ。
さあて、明日はどうしようか、勘案することにする。