2019-03-17 611 意味のない数字 あからさまに疲れ果てた。 書きたいことは、何れ程にもある。 然れど、私は、かわすことを選択する。 布団の上で横たわる肉の塊は、重たそうにスマートフォンを繰る。 鼻腔を行き来する空気の往来の忙しない音が痛いくらいに静かな部屋に木霊する。 嗚呼、今日も終わる。 ゆっくり3つ数える。 肋骨を叩く心臓の16ビートのリズムが、3分の1の緩やかな速度になる。 思考と感情の間に「私」はすっぽり嵌まり込んだ。 さあ、さようなら、明日また。