ネガティブ方向にポジティブ!

このブログは詰まらないことを延々と書いているブログです。

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随分と懐かしい文章を見付けたので、掲載してみる。

誰も読まないかもしれないけれど。

…多少の改編もしておこう、特に名前の部分は。

 

諏訪の湖上花火大会の雷雨による中止は、ニュースにもなった。

やはりと言うべきか、当然の結果ではある。

その舞台裏では、たくさんの人の阿鼻叫喚があった。

同大会に参加した私はと言えば、一緒に行ったNさんの様子が面白くて堪らなかった。

どう面白かったかと言えば…かい摘んで書く。

 

最初、電車で向かう道中はいつものパターンであった。

終止Nさんが話して、私は聞く。

Nさんは時々、私に対して不満があると言っていたが、軽く受け流した。

概ね普通に和やかに下諏訪駅に降りた。

 

駅に降りた時点で結構な土砂降りだったので、これは花火はあまり期待は出来ないだろう、と私は達観していた。

しかしNさんは諏訪の花火は雨天決行であるし、予報ではこの後晴れるから大丈夫!と意気揚々としていた。

 

1時間くらいして実際に晴れて来たので、「じゃあ諏訪湖に行くよ!私に着いて来てっ!」とそれはもうノリノリでNさんが先頭を歩き始めた。

そして、迷う、1時間くらい。

迷っていた時間の後半は何故か先頭を私が歩いて、人の流れらしきものを見つけて、一先ずあの流れに着いて行きましょう、となった。

私は基本行き当たりばったりで行動しているので、しょっちゅう変な道に入るから特に気にせず歩いた。

Nさんは自分で決めた予定が狂うのが嫌なのか、この辺りで少しむくれていた。

 

何やかんやで諏訪湖について一段落して、簡単な場所取りをした。

やはり辿り着けたのが良かったのか、Nさんの調子も復活した。

ああ良かったね、といった感じだ。

 

それから私は買い出しにコンビニエンスストアーへ行った。

Nさんにはその場所に残ってもらった。

レジが大分混んでいて20分くらい列に並び、いざ出ようとしたら…雨だ。

 

取り敢えず、Nさんのところに行くと、どうやら傘は持って来ていないようでタオルを頭に乗せて待っていた。

私は折り畳み傘があったので、その折り畳み傘の中にNさんを入れて、そろそろと花火見学をし始めた。

しかし、雨足はどんどん強くなり、もう傘の意味がなくなってきた。

Nさんを見れば、花火は見たい!雨で濡れる!どうしよう!と軽いパニック状態であった。

私はNさんの様子が面白く感じながら、どこかの建物の下に避難しましょう?と提案して、移動した。

民宿らしき建物の下には地元の人がわんさか居たが、緊急事態ということで、分け入ってお邪魔することになった。

 

外は怒り狂ったかのような雷雨で筆舌し難いほどに凄かった。

あまりの雷雨に、これはこれで楽しいな、と私は高揚した。

対して、雨で濡れるし予定と大分違うしで、Nさんはブルーであった。

 

さて、ここから帰らなくてはならない。

下諏訪駅までは行かなくては帰れない。

 

私「Nさん、雨が弱まってます。行きますよ?」

Nさん「やだ、いかない」

私「じゃあ今日は帰るのは諦めますか?」

Nさん「…うぅ~」

 

うー、ではない、うーでは。

 

私「はい、では行きましょう!」

野路さん「も、もうちょっとだけ」

私「さくさく行きますよ~♪」

野路さん「ま、まってよぉ…」

 

完全に心が折れているNさんに対して、私は超ハイテンションだ。

想像してみて欲しい。

道路は冠水、空は稲光、その中を傘も差さずに歩く。

最高にロックだ、と言う訳で、私はイケイケGOGO!!のテンションである。

そんな私にNさんは一言。

 

野路さん「てをつないで」

 

ん?歩けますよね?と振り返ると段ボール箱に捨てられた子犬のような人が。

ちょ、なんつー顔してんすかwwwwww

もう可笑しくって可笑しくって。

最初の高揚は何処へwwwwwwwww

 

仕方が無いので手を繋いであげることにした。

そうすると多少は落ち着いたのか、ちょこちょこ歩いて着いてくる。

 

野路さん「このことは…(SNSに)かかないで」

私「!おー、それは盲点でした。書いときます!」

野路さん「!?か、かかないでぇ!」

 

果て、何を心配しているのやら、私にはさっぱり分からない。

そうこうしている内に下諏訪駅に辿り着いた。

 

電車はまだ動かせないが来てはいるようなので、ホームに行って、電車に乗り込んで、電車が動き始めて、松本駅に着いて、ああもうこんな時間か……何か忘れている気がするが、忘れる程度のことだから良いか。

 

私「今日はお疲れさまでした」

Nさん「おつかれ~」

私「今日はとても楽しかったです。ありがとうございました」

Nさん「!!あ、あのことはかかないでっ!!」

私「!!あっ、すっかり忘れてました!必ず書きます!」

Nさん「!!?」

 

さっとその場を離れてちらっと振り返った時、頭を抱えたNさんが印象的であった。