サダ子さんをご飯に誘ってみた。
しかし、悉く予定が合わない。
相手の都合もあるので、その都合に合うように工面中だ。
ただご飯を食べに行こう、とするだけなのに、こうも合わないか。
ご飯を食べる、30分の、間隙のすれ違い。
ああ、うざがられていないか、心配が募る。
同じ職場で、比較的仲の良い人でさえ、ご飯は行けてない。
時間が合わない、合わせる努力をしていない。
帳尻合わせをするためには、ただひたすらに努めなければならない事実を知る。
いつもだったら、ここら辺で萎える。
それとももう少ししたら、面倒に感じるだろうか?
今は、「次」をどうにか漕ぎ着けたい哀れなピエロを演じる他ない。
目標は月2回会って話すことだ。
相変わらずの意識の低い目標だが、現実、その2回さえ厳しい。
社会人の洗礼だろうか、それとも、脈は無し、と見るべきか?
不安の余り、ついに占いを参考にし始める。
占いによれば、攻めていけ、とのこと。
信じて良いのか、良くないのか、ああ、またブレる。
世のカップルは易々と乗り越えていくのか、この荒業を。
友達関係でさえアンバランスな私には、困難が過ぎる。
「行きましょう」、「良いですね」だけで終わる、そんな未来が果てしない。
誘われることには抵抗がない様子なのが、救いか。
ちくちくと同じメッセンジャーを眺めて、溜息する。
中学生がすでに必修しているだろうことを、32歳になって履修している有様だ。
一喜一憂、自問自答、押して駄目なら、どうすれば良い?
答えの出ないことを今日もぐるぐると考える。