台風19号、何やら甚大な被害を及ぼしているようで。
SNSやテレビなどで、しきりに被害の深刻さを伝えてくる。
しかし、今回はどうにも自分事のように感じられない。
他人事だと振る舞うのがデフォルトである私は、あらゆることで関心が薄い。
それを加味して考えても、どうにも今回の台風19号について着いていけない。
私の知り合いは皆一同に気にして動いているのに、全く着いていけない。
どうしてか、少し考えて、私の中の優先順位が台風19号の話題は相当低いのだと気付く。
やれ演劇について考えて、やれ仕事について考えて、被災者に思いが及ばない。
自分のことで手一杯目一杯なのだ。
海外のニュースを見ているような、他人事加減なのだ。
これだけ騒がれているのだから、少しは気にしなければと意識するも、無理をしている感がある。
私は台風19号に全く興味がない、そう言わざる得ない。
そんなことより自分のことをどうにかしたい。
「そんなことより」と言うには、余りに被害が大きいのは百も千も承知している。
人間の皮だけ被って偽装しても、人間もどきは直ぐボロを出す。
一先ず、しばらくはこの話題で持ち切りだろう。
つまりは、しばらくは疎外感で一杯になることだろう。
疎外感を感じるのであれば輪に入れば良い、とは輪に入れる人の論でしかない。
とっとと台風19号を立ち去れ、その脅威と話題を持ち去ってくれ。
猛威に見舞われたどの地区も、可哀想に、とだけ考える。
そんなことより自分のことをどうにかしたい、とズレた切実さを握り込む。
嗚呼、誰も彼も可愛そう、と可哀想な私は横目で見やる10月かな。