部屋の中が戦場だ。
見渡す限りの惨状に目を覆い被さるばかりだ。
強引に踏み荒らして、スペースを作る。
あ、これはフラグが立っている?
ああ、きっとこれは助からない。
あああ、もう駄目だ、ファッキン!
それでも生き残らなければならない。
必要最低限のことはせねばならない。
私は今、自分の生命をチップにこの戦場を駆け抜けねばならない。
覚悟、が必要なのだろう。
必ず生きて次へ行くという覚悟が。
凄惨な最前線で莫迦に大きく聞こえる心臓の音を、生唾の飲み込む音で相殺した。
私は、生き残る、来年までには片付ける、片隅だけでも!
強く、そう強く覚悟した。