ネガティブ方向にポジティブ!

このブログは詰まらないことを延々と書いているブログです。

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何も負わずに前に進めたら、どんなに良かったか。

責任だとか、期待だとか、そういうものが伸し掛かってくる。

ぽたぽたと顎の先から汗が落ちて、渇いた地面に黒い染みを作っていく。

 

何も考えずに生きれれば、どんなに良かったか。

私一人の身一つで、周りと見渡すこともせずに歩けたならば。

視界は広く、どこまでも続く道に胸を焦がすこともなかった。

 

顔を自然と下を向き、黒い染みができる様をただ眺めるばかり。

負うばかりに生き辛く、背負うことが生きることと伸し掛かってくる。

私は何もかもを投げ捨ててしまいたい衝動をぐっと堪え、堪えてしまい、ただただ自分の顎の先から落ちる汗の不快さに舌打ちする。

 

何も負わずに前に、そういうことが叶わない。

何故なのか、パッケージに、規格にはまらなければいけないのか?

私は少しでも顔を上げて、視界を広く持ちたいと願うばかりだ。

 

負うものが増えれば、それによって身体は沈む。

身体が沈めば、顔が下を向いてしまう。

顔が下を向いてしまえば、見えるのは自分の足下ばかりだ。

 

例え、苦しくても顔は上げなければならない。

そうしなければ、見落としてしまうことがある。

しかし、負うものの重さに、顔を上げるのさえ一苦労する。

 

何も負わずに前に進めたら、どんなに良かったか。

何となしに、ふとそう考えた。