ネガティブ方向にポジティブ!

このブログは詰まらないことを延々と書いているブログです。

aの6

演劇について、徒然に。

常々、私は演劇の形は何だろうな、と。

色々な演劇関係の人が色々と考えている訳だが、私の私見でも書いてみる。

 

演劇は「舞台・ステージ」のあることが大きい。

小説は「原稿」、絵画は「キャンパス」、野球は「グラウンド」、落語は「寄席」がその表現の表出する媒体である。
演劇の媒体、表現する場として、「舞台・ステージ」の場の固定はあるかもしれない。

 

例えば街中で演劇をし始めても、日常との境目はどこなのか?

街中のやり取りを切り取ったのが演劇と見なすならば、舞台が存在しない演劇は演劇なのか?

こう考えると実は日常と演劇の境目は曖昧ではないか、と私は考える。

 

ハッキリと区別する「舞台・ステージ」という場があることで、演劇と観衆を隔て、今の現代演劇になっているのか。

「舞台・ステージ」から新しい形を考えることが、演劇の可能性に繋がるのではないか。

場の在り方の検討、そうした試みはすでにある。

 

例としては、京都のホテル一棟まるごとを「舞台・ステージ」にする演劇があった。

「泊まれる演劇」をコンセプトに、観衆ごと舞台に取り込んでしまう発想だ。

中々に面白い取り組みだと感じる。

 


我が劇団ぱすてるの副主宰は自室に一畳の「舞台・ステージ」を作った。

一畳故にやれることは限られているが、「舞台・ステージ」の在り方として、良いアイディアだ。

私もこのアイディアに乗っかるつもりでいる。

 

「舞台・ステージ」をどう設定、若しくはどこで演じるか、演劇の形はここからが出発点だろうな、と考えている。

「舞台・ステージ」が変動すれば、そこで演者も変化せざる得ず、演劇の新しい見せ方になるかもしれない。

徒然に、そんなことを考えている。