学歴を取っ掛かりに考えた。
学歴は初対面の時に威力を発揮するものと考える。
その人の人となりは分からなくても、学歴を見れば推し量れることもある。
高校卒業と大学卒業では、第一印象において違うだろう。
加えて高校卒業であれば、家庭環境などの大学に行けなかった、行かなかった背景を多少なり想像させる。
また有名大学ならば、その大学のブランド力は大きいだろう。
地方の大学と「東京大学」では、その知名度の差は歴然とあり、初対面の印象も違うだろう。
有名大学で偏差値の高い所であれば、その大学に入るための努力ができる人間と評することもできる。
第一印象はその後の行動にも影響を与える。
先々のことを鑑みれば、学歴がないより学歴があった方が良い。
手ぶらよりも下駄を履いてた方が人付き合いのし易さは違うだろう。
しかし、学歴はあくまで過去の履歴だ。
最初の会話、面接、自己紹介などでちらっと見せるエンブレムなようなものだ。
珍しいエンブレムならば、食い付きが良いだろうが、あくまで一過性のものだと認識した方が良い。
学歴を後生大事にして、今現在を蔑ろにしたら評価は下がることになるだろう。
学歴には賞味期限がある。
有名大学なら長期保存もできるだろうが、やはり学歴は過去の履歴でしかない。
腐らせるのも、発酵させるのも、今の自分次第なのだ。
「学歴に見合う人間になろう」と努力する人にとっては、学歴の意味は大きいに違いない。
努力する人間にとっては通過点であり、堕落する人間にとっては過去の遺物だ。
何れにしても学歴が威力を発揮するのは学歴を取った直後、鮮度が重要なのだ。
故に、学歴とは初対面の時により瞬間最大威力を発揮するものと考える。
学歴がすべてではない、結句、人間修行の一環に過ぎないのだ。