何かを成すこともできずに今年は終わるかもしれない。
それは別に仕方ないことではあるのだ。
外部の影響、私ではどうにもできない事柄がある。
新型コロナウィルスによって、演劇の稽古が思うようにできない。
私は劇団ぱすてるの稽古のみしか参加していない。
風評被害を考慮してSNSでの発信も控えている。
2000円企画は、100人まで17人と目前まで来た。
しかし、後ろ手に縄を縛られたような不自由さの中では動きも鈍くなる。
こちらは焦っていないから、置いておいて良いかもしれないが。
このまま何も成せぬままに今年を終えるかもしれない不甲斐なさに打ちひしがれる。
誰かに傷付けられた訳でもないのに、憤りを感じる。
胸の奥でこぶし大の塊が詰まって、息苦しい。
しかし、この怒りは私の原動力になろう。
何かを成せない怒りを、私の糧にしよう。
多分、「怒り」と名付けたこの感情の正しい方向だと信じてみる。
誰が悪い訳でもない。
誰を恨むべくことでもない。
私の内で私の弱さを、指先に込めて文字を打つ。
何も成せないままに今年が終わるかもしれない。
それは仕方ないことだと割り切る。
同時に、何かをしようと思考を巡らす。
諦念と執念、矛盾した感情の狭間に揺れる。