ネガティブ方向にポジティブ!

このブログは詰まらないことを延々と書いているブログです。

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歩道の脇にマリーゴールドが咲いていた。

赤味の強い黄色で、オレンジのような色合いであった。

西日に照らされたマリーゴールドはより赤味を色濃くなり、グロテスクな印象さえ受けた。

 

数キロにわたって植えられたマリーゴールドの花の揺れに可愛さと不気味さを覚えた。

水不足だろうか、真っ茶色の枯れた個体がぽつりぽつりとあった。

真夏の蜃気楼で隠されたマリーゴールドの本当の姿は、細く細く渇れ果てているのかもしれない。

 

マリーゴールドの血は柔らかな土に流れて。

最早、一滴の血もなくミイラになって尚、立ち続けているのかもしれない。

マリーゴールドの花を見て、ゴシックホラーな葬列を想起した。

 

歩道の脇にマリーゴールドが咲いていた。

私はここに居る、とマリーゴールドが咲いていた。

去年も咲き、今年も咲き、来年も咲くだろう。

 

マリーゴールドの血の色をした夏が過ぎていく。