性格を変えるために必要なものとは。
それは、不幸、理不尽、不条理、無理解だ。
それらに対しての怒りや絶望が性格を変えるために必要だ。
この論は、幸せ者の不幸論のような気がしなくもない。
実際に不幸、理不尽、不条理、無理解に晒されている人は腹が立つかもしれない。
しかし、そうした状況から脱したいと願うのは、性格を変えることと繋がる。
絶望が性格を変えるのだ。
今が幸せなら、性格を変える必要がないのだ。
今に不満だから、性格を変えたいと願うのだ。
故に、まずは分析が必要だ。
何に対して、不幸と、理不尽と、不条理と、無理解だと感じるのか。
それが分かれば、それに対して奮い立てば、自ずと性格も変わるはずだ。
だが、残念ながら、私は性格が変わらなかった人間だ。
昔は変わりたいと口癖のように言っていたのだが、それを諦めた人間だ。
結句、心底「変わる」と決心するだけの動機が最も必要、かもしれない。
物悲しくなってきたが、私の「不幸論」の考えである。