ところで、誰か私と演劇をやりたい、という人はいるのだろうか?
何が「ところで」なのかはさておき、私と演劇を作りたいという人はいるのだろうか?
役者でも、裏方でも、そういう人はいるのだろうか?
当方、向上心の欠片もない、生乾きの靴下のような男だ。
ただただ自分のやりたいことに自分が持っている全コインをベットする男だ。
お陰でいつもすっからかんのすっかんぴん、頭のネジ穴もガバガバだ。
そんな私と演劇をしたい、という奇特な人はいるだろうか?
話を聞いていると、血反吐を吐きながら取り組んでいる人か、ゆるふわのんびりと関わっている人か、丁度良い人がいない気がする。
血反吐を吐くには私は緩過ぎるし、ゆるふわのんびりするには私は性急過ぎる。
この役をやって欲しい、というオファーがあればやってみてもいい。
この脚本を書いて欲しい、なら割とがっつりとやりたい。
しかし、そういう人を探すのは、何だかんだ、面倒だ。
何となく、所属している劇団以外も知っておいた方が良い気がする。
連絡を取ってみたい人もいる。
私は一体、どう成りたいのだろうか?
全く中途半端なのに、後先考え無さ過ぎる。
それとも、誰かを誘えば一緒に動いてくれるだろうか?
後で考える、いつも以上に湿り気たっぷりの靴下風情は片肘付いて考える。
ところで、誰か私と演劇をやりたい、という人はいるのだろうか?
もし、いたら、ご一報のほど、よろしくお願いします。