さて、あと少ししたら席を立って移動しよう。
Yahoo!のペイペイにチャージして、支払いを済ませて。
ちょっと湯船に浸かって、資料作り。
その後は、夕飯を食べて、明日に備え。
数日振りにいつものラインで仕事をして。
それから、また明日を目指す。
来年の今頃はこれで最後か、と考えながら仕事をしているだろう。
2022年の夏頃には、今の仕事は辞める予定だ。
母には都度都度言っているが、反応は芳しくない。
去年の今頃は同じように仕事に追われていた。
去年はまだ演劇に触れたばかりで、右も左も分かっていなかった。
今も別段、左右の区別ができている訳ではないけれど、去年よりは演劇に入っている。
明日を目指す、いつものように。
起きて、目指す、いつものように。
同じように、しかし去年とも来年とも違う明日を目指す。
そういうものだよね、と独り口の端から音が鳴る。
顔を上げてそれとなく周りを見る。
誰もこちらを見ていないようで、同じ口からそっと安堵の息を吐く。
さて、今年も残り僅か、と去年と同じことを考えながら、来年に向かって、明日を目指す。