今日はクリスマスだ。
サンタクロースが蔓延っている。
独り身が一人また一人を散っていく。
そんな酷い日に、何者かに成るにはの記事があった。
今から3年前、2017年11月22日の記事だ。
記事は、プロフェッショナルになるには1万時間を費やす必要がある、と書いてあった。
この記事を書いて3年、文章を書くのは昔より書けるようになっただろうか?
質は3年前から向上していない、プロフェッショナルからは程遠い気がする。
質を意識して書いていないのだから当たり前だ。
脚本はどうだろうか?
1年前から書き始めて、今に至る。
当ブログより良い物を書こうとする意識は、ある。
費やしている時間もそれなりにある。
ただ、どう見繕っても4時間も書いていない。
10年先、私はまだアマチュアの演劇人だろう。
何かに注力する時間が全然ない。
作り出せていない。
1万時間、何かの作業に没頭できる環境も心境もない。
ちまちまと書いて、伝えて、演じて。
何者に成れる日は来ないかもしれないが、それでもちまちまとやる。
そも、プロフェッショナルに成りたいから書いていない。
ただ書く、ひたすらに。
それだけで十分だ。
それだけで私は十分なのだ。
私はすでに何者かに成れているのかもしれない。
または何者かに成っている道中かもしれない。
まだ何者かにも成れていないのかもしれない。
自分を敷衍しても分からない。
やりたいからやっているだけ。
1万時間を費やす頃、何か答えが分かれば幸いだと考えておこう。
サンタクロースが強襲してきた、と独り身が叫んでいる。
トナカイがせっせとソリに積まれた独り身の残骸を運んでいる。
そんなクリスマスを尻目に、私は何者かについて思案する。