父が肺炎で入院した。
仕事終わりに母からのメッセージにその場で電話した。
真っ先に確認したのが「新型コロナウィルスだった?」である。
父の心配より先に「新型コロナウィルス」であるかどうかを気にする辺り、親不孝者であろう。
もし新型コロナウィルスであった場合、父と濃厚接触者である私は仕事を休まなければならない上に、恐らく工場も閉鎖する。
劇団関係者にも迷惑がかかるし、まつもと演劇祭出演もできない可能性がある。
結構な被害が出るのは見えているので、是が非でも確認したい事柄であった。
母は「陰性であり、コロナウィルスではない」と伝えた。
私はほっと一安心したものだ。
しかし、肺炎で入院とは穏やかではない。
詳しく聞いてみれば以下の時系列になるそうだ。
1、5月1日(土)、呼吸がおかしい。掛かり付けの医者に診てもらい、CT検査をするよう促される。
2、5月2日(日)、大きい病院に電話すると、月曜日に専門医が来るので、お願いする。
3、5月3日(月)、朝、大きい病院に行き、PCR検査をしてから(結果は陰性)、CT検査をしたところ、胚が真っ白、肺炎と診断される。
4、松本の緊急医療センターへ輸送、そのまま1ヶ月の入院が決定した。
母は半分冗談で「1ヶ月くらい入院しろ」というくらい父は不摂生な生活をしていた。
土曜日も咳き込みながら、煙草を吸っていたらしい。
緊急医療センターの先生曰く、重病と言っても良い、と脅されたと母は呆れていた。
不幸中の幸い、肺の膿み(詳しいことは分からないが)を取り除いて、リハビリすれば、治るらしい。
父の年齢だとそのまま寝たきりになる可能性が高いため、リハビリは強制的に行うとの聞いた。
1ヶ月の間は面識もできないし、当然、煙草も吸えない。
私と母は一応の目処が立ったので、落ち着いたものだ。
姉と妹が県外で生活しているが、今回のことは伝えない。
余計な心配をさせるだけだから。
一先ず、記録として残しておく。
自分の記憶は頼りにならないので。
何か誰かに聞かれた時に役立てば良い。
13の数字が並ぶ記事に書く、不吉さを味わう。