5月28日は緊張する日だ。
今年のまつもと演劇祭へ向けた座組の顔合わせをする予定の日だ。
私はしつこく脚本を書きたいと駄々をこねる日である。
私は役者をやりたい!という気概はそれほど大きくない。
どちらかと言えば、脚本を書きたい!が私の原動力だ。
脚本があれば舞台にしたい!という延長線上で、舞台にするには役者をしようかとある。
その座組では本意から役者をやりたい!勢も来るだろう。
その顔ぶれを見て、または演出の「これくらいの人数で」という提案を聞かなければならない。
舞台に上げる、人が関わるから、脚本を書くのに直結するのだ。
先月のぴかぴか芝居塾18期生からまつもと演劇祭に出るのは何人だろうか?
その上で、劇団ぱすてるやhomeの皆さんがどの程度出るのだろうか?
前回は最低5人、と聞いたが、今年も最低人数は同じだろうか?
ソーシャルディスタンス、間合いの指示はあるだろうか?
これを考えるのは演出だろうか?
脚本に落とし込むのに制限が生まれるだろうか?
どういうテーマ、物語の筋になるだろうか?
クライマックスはどうしようか、ラストはどう終わらせようか?
考え始めると終わりがない。
しかし、脚本の内容云々よりも、実はもっと大きい問題がある。
私の他に、脚本を書きたい人間がいるかもしれない。
私にとって一番大きい問題であり、危惧している。
私より面白い脚本を書いてくるかもしれない。
書き始めて2年、しっかり板まで持っていけたのはまだ2つ。
舞台にするなら面白い脚本でするべきだし、私より面白いのであればその脚本でやるべきだ。
他に書きたい勢がいた場合に、その人と書いていくパターンもある。
そうなると整合性やら何やらで膝を突き合わせる必要がある。
ちょっとしたことで戦争待ったなしだ。
恐ろしい、どちらがくたばるのが先か。
いや、私だけかもしれない、脚本を書きたい人はいないかもしれない。
そうしたら、心置きなく書ける。
緊迫の5月28日、一先ず、戦う覚悟でいる。