役者によって、合った稽古方法があるのだろう。
私の場合は、とにかくアウトプット、何度も自分の台詞を読む。
感覚で言っている部分の「どうして?」、「何で?」を詰めていく作業がいるようだ。
インプットはできている、という評価はされている。
役のイメージや解釈はあるので、演出に自分の違和感を伝えられる。
それに合わせた表現、表出が全然できていない。
分からないのは、自分でもグーグル先生にお伺いする。
しかし、肝心の答えは出てこない。
自分で手探りで探すしかないのか、と脚本の紙と睨みっこしている。
「大きい、小さい、早い、遅い、間」が台詞の抑揚のポイントらしい。
これを私は感覚的にやっていたが、今は理由付けを同時進行でしないといけない。
ただ、「いけない」と括ると止まりそうなので、感覚でやってから後付けパターンで進行中だ。
難しい、ひたすらに難しい。
技術の問題なのだろうけど、どう見られるか全く分からない。
自分を撮影しても意味があるか分からない、論理的な分析ができるか分からないからだ。
ふと、自分とはアプローチが違う人間の話を聞いてみたい。
自分とは違うから比較し易いから、自分のアプローチが明確になるかもしれない。
時間を見付けて、声かけしていってみようか。
私は私の与えられた台詞を覚えて、私の役を全うする。
自身に与えられた役割を全うすれば、自ずと見えてくるものがあるだろう。
取りあえず、紙に何か書いて、「何か」を探す。