このご時世、演劇をやろうとするのは難しい。
新型コロナウィルスの脅威を考えれば、イベント開催も至難になる。
仕方ない、長い目で付き合っていくしかない。
私は感染リスクがあるからイベントをしない、開催しないは違うと考える。
「わざわざ人が密になる可能性のあるイベントをしたり参加する必要性が感じられない」というのが理由として上げられる。
しかし、「経済活動を止めると倒産する会社が増える」から仕事には行く。
不要不急の外出はしていけないが、仕事は必要だから出なければならない。
イベントは今は不要だし、不急であるとするのは分からなくもない。
優先順位が低くなるし、密を根本から避けられるのだから理に適っているようにも感じられる。
しかし、人によって不要不急は様々である。
音楽が必要な人には、ライブができないのは問題だろう。
また、イベント設営の会社が経済に与える波及効果も忘れている。
インバウンドの観光客も遠ざけては、宿泊施設やその周辺の土産屋は店仕舞しなくてはならなくなる。
旅行も不要不急の類いだが、観光業の仕事は大打撃だ。
「仕事」と見なせば、一から十まで必要なものなのだ。
私の仕事は「油揚げ」の袋詰めだが、油揚げが必要で急を要するものか、と聞かれればそんなことないだろう。
食べ物だから優先順位は高いかもしれないが、栄養さえ摂れれば良いのだから、油揚げである必要などない。
新型コロナウィルスを封じるならば、工場の一時閉鎖をした方が良い気だろう。
しかし、「油揚げ」を必要としている人がいて、もしかしたら急を要することもあるかもしれない。
現に今も注文があるし、最近は新しい機械を設備投資できるくらいには儲けているだろう。
人によって必要なものは違うし、優先順位も違う。
私にとって演劇は割と優先順位が高い。
だから、演劇をやれるようにあっちこっちで足掻いている。
空回っている気もするが、元よりそういう仕様の人間だ。
もちろん、感染拡大をさせたい訳ではないので、状況をよく見て、中止や延期の判断もきちんとできるようにしたい。
ただ、オリンピックは開催して良かったと感じるし、フジロックもよくやったのではなかろうか、とも感じる。
非難されるのは分かっているのだ、その上でやれる手立てを考えるしかない。
今日も今日とて頭のおかしいことをざっくばらんに書き散らす。