スカートを履いてみた。
普段履きを想定して、選んでみた。
実際にスカートを履いてみると、色々と発見がある。
まず、私は「スカート」を履ければそれで良かったのだが、 実際にスカートを履く前に、 そのスカートに似合うトップスが欲しくなる。
スカートに合うトップスを見付けたら、今度はスカートとトップスの組み合わせに合う靴が欲しくなる。
加えて、靴を探せば、小物もあると良いとなり、結果、トータルコーディネートする。
スカートが思った以上に種類が豊富で、 スカート単体で買うのは逆に難しい。
全体のバランスを考えてスカートを買わないと、そもスカートを履けない。
オシャレから縁遠い生活を送っていたので、ただただ狼狽えるばかりだ。
それから、靴のサイズが全然見付からず、困った。
レディースの最大が25cmで私の足のサイズの27cmが無いのだ。
這ふ這ふ探して、メンズ売り場でようやくそれっぽいのを見つけ出した時はほっとし た。
身体の大きい女性は服選びも相当大変なのだな、と体感した。
あと、靴の先は丸い方が可愛い、「靴の先が尖ったのは駄目よ」という歌があると教えてもらった。
言われてみれば、メンズの靴はどれも靴先が尖っていて、なるほどこういう違いがあるのかと驚く。
あと、女性陣のアドバイスが熱い。
オシャレに対する熱意がすごい、ちょっと戸惑うくらいだ。
今度はユニクロで腰巻きを買う予定、温かいのが良いらしい。
実際に普段履きとしてスカートを履こうとした時にも発見があった。
着れる服がないのだ。
箪笥の中には私の衣服はあるが、スカートに合う服がなくて途方に暮れた。
少女漫画などで「着ていく服がなーい!」と店を開いている女の子の描写を見ていたが、今一つ分かっていなかった。
私が普段着ている服がスポーティというか、機能性重視というか、THE男服なのだが、スカートと合わせてみれば、靴の中に入った小石並みの異物感がある。
別の場所から恐らく母の着ている服を引っ張り出して、どうにか合わせられた。
スカートを履いて街中を歩いてみたが、 内心は色々と思われているだろうが、 面と向かって何か言う人はいない。
皆他人に無頓着だ。
好きな格好で好きにすれば良い、と改めて思えた。
イヤリングもしてみた。
耳たぶに留め具の輪を通すのがまず難しい。
そして、どうにか通して一時間くらいすると、耳が痛くてしんどくなる。
イヤリングをするのも大変だ、準備するのも、付けているのも苦労する。
思わず、森のクマさんのお嬢さんに想いを馳せてしまった。
花咲く森を散歩するのにわざわざ白い貝殻のイヤリングをする、女子力高い。
カチカチと16ビートで歯が鳴るくらいの寒さなので、スカートはもう少し様子見する。
腰巻きは寒い季節に良い、と聞いているので、買いには行く。
さっと見て、ぱっと買う。
松本に大きいサイズ専門の服屋があるらしいので、ちょっと行ってみたい。
レディースも大きめがあるらしいので、意外と良い出会いがあるかもしれない。
楽しみが増えて嬉しい。
できればもう2、3着、スカートが欲しい。
バリエーションがあった方が普段履きの幅が広がって使い易い。
店頭での買い物より、インターネットを活用した方が良いのかもしれない。
実際に体験してみないと分からないこともある。
身近でありながら、全然知らなかった。
スカート一つ、侮ること勿れ。
所感、一先ず、ここまで。