明日がある、私のために日が昇る。
そうしていつも、欠伸を殺す。
背を伸ばし、のろのろと着替え、寒空へ。
雪の合間をするする歩く。
少し溶けた雪の道は幾度目か。
積もる雪が乱反射する。
ルーティンを脳死でこなし、日が暮れる。
草臥れたのは、歳の所為かや?
帰り道、急くままに家へ、息も白。
空も白くて、山も白くて。
東京はてんやわんやの大騒ぎ。
雪が降らぬ向こう側の冬。
新潟はてんつくてんの大積もり。
豪雪地のあちら側の冬。
長野は雪が降ります、ちらちらと。
冬には雪が降るものなのだ。
家に着き、着替えて食べて、歯を磨き。
冷たい掛け布団に包まる。
明日がある、私のために日が昇る。
そうしていつも、息を殺して。