ネガティブ方向にポジティブ!

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hの2(ミツバチの会議)

Twitterのタイムラインに面白い話しを見付けた。

ツリーで繋がれたその話しを読むと実に面白かった。

そして、これは話し合いに有効活用できるのではないか? と感じた。

 

面白い話であったので、備忘録を兼ねてメモする。

Twitterでの発信者はShinshinohara氏、 教育関係のツイートをよくされている。

以下、私が見かけた内容を一部抜粋、要約したものだ。

 

ミツバチの研究者だったトーマス・D・シーリーの著書「 ミツバチの会議」から紹介されていた。

ミツバチは巣作りの候補地を見付けると巣の前でダンスを踊る。

そのダンスを見た他のミツバチが候補地を見に行く。

巣作りに良さそうだと思ったら、その巣の前で勢いよく踊る。

 

この際、1匹のハチがダンスを踊るのは1回だけ、 投票権は1匹に1つだけだ。

 

本当に巣作りに良さそうな場所にはダンスを踊るミツバチが増えて いく。

やがて、多くのミツバチが踊る候補地での巣作りが決定し、 集団全体でその場所に移動する。

 

集団の繁栄に営巣地は重要だが、 その営巣地の決め方が民主主義的な形で決められる。

ミツバチがダンスで決めた営巣地は、 その界隈で最も理想的な場所で、 見劣りする場所を選ぶことは決してない。

 

著者のシーリーは、自らが運営する大学の教授会で「 ミツバチの会議」を採用した。

つまり、 会議中の発言時間を1人1分づつ順番に意見を述べてもらうように した。

声の大きい人は自分と違う意見が出ると自説を披露しながら止めよ うとするが、シーリーは「 あなたの番になるまで黙っててください」と制止し、 待ってもらった。

 

すると、 普段は意見を全く言わない人が場をハッとさせる意見を述べること がある。

会議中に限られた時間内で相手を攻撃するのではなく、 なるべく多くの人に耳を傾けてもらえそうな意見を述べるのに心が けないと自分の意見を聞いてもらえなくなる。

何周か、決まった時間で意見を言うを順繰りに回していくと、 落とし所が見えて、決を取ると満場一致する。

(原文は以下)

 

 

私はこの方法はとても良いと感じた。

話し合いをする上で、声が大きい人、 頭の回転が早い人が場を支配しがちである。

リーダーシップでみんなを引っ張っていく場面では、 声の大きい人は必要ではある。

しかし、全員で何かを成そうとするならば、 発言の機会を全員に設けるのは必須だと感じる。

「ミツバチの会議」 のように1人1分の発言でぐるぐると回していくのは良い方法では ないか?

一人の偏った、狭い考えより、多くの様々な、 広い考えの方が結果深い結果になる。

 

自分の所属する劇団でもワークショップとして取り上げてみても良 いかもしれない。

テーマを決めて、1人1分発言してもらう。

誰かが発言中は他の人は静かに待つ。

そうして話し合ったら、どういう結末になるのか、期待が膨らむ。

 

Shinshinohara氏はミツバチのダンスから、「 民主主義はアップデートできる、工夫の余地がある」 とも書いていて、新鮮な驚きを覚えた。

そうか、人類はまだ先があるか、と希望を抱けた。

民主主義は完成されたと思い込んでいたから、 ミツバチの民主主義的ダンスの記述はは私にとって新しい発見にな った。

 

まだ工夫できる、自分の思考もまだまだだ。