ネガティブ方向にポジティブ!

このブログは詰まらないことを延々と書いているブログです。

1480(演出として)

今、演出として試行錯誤している。

前々から「演出」の役割を私が担うと宣言はしていたが、実際に演出の作業は今年が初めてだ。

私の中でやるべきことは、ひたすらに言語化、私の頭の中を他者に伝える方法の模索だ。

 

3年前、「劇団ぱすてる」として立ち上げた当初、私は言われた言葉をそのまま流用した。

「舞台で生きる」、生き生きとした芝居を観たい、と考え、その方向であれこれしていた。

振り返ると他人の言葉で動いて、自分の言葉で考えていなかった。

 

ネオンホールの短編劇場の出演を新型コロナウィルスで絶たれたのは不運であった。

しかし、今の私だから言えるが、あの時の私では私の本当に観たい演劇はできなかっただろう。

言われた言葉をそのまま流用していただけだったのだから、そも芝居にならなかった。

 

よく考えれば、無謀であった。

当時、演劇をし始めたばかりの人間が、いきなり演出をするのは土台無理な話だった。

まつもと演劇祭で演劇をできたのも上げ膳据え膳されていたからで、当時の私では教えられた事をなぞるだけで精一杯だったに違いな い。

 

たられば話になるが、そういった観点で考えると、新型コロナウィルスは演出としての私にとって幸運だった。

ぱすてる内でコミュニケーションを図ろうと奔走した日々は、私にとって必要だった。

前向きに捉えるならば、新型コロナウィルスがもたらしたものは私の言葉への回帰だ。

 

去年の5月にぴかぴか芝居塾を履修して、改めて稽古にも励み、発表会という形で舞台にも立てた。

今年は座組を組んで基礎稽古をし始めて、演出の作業をし始めている。

他の劇団の稽古にも参加しようと画策し、松本演劇連合会の企画にも出て、もりもりと演劇を知っている段階だ。

 

当時の私の言葉にできてなかった部分、曖昧に理解していた部分が見えてきた。

トライ&エラー、しらみつぶしに思考の試行錯誤だ。

今、演出を考えるのが楽しくてたまらない。

 

2022年6月21日2時、頭の中を穿り返す。