さて、私の次なる標的は、劇団ぱすてるの花が一つ、静寂の女優、ふーちゃんについてだ。
相変わらず私の視点からなので、本当の所は違うかもしれない。
しかし、私からはそう見える、ふーちゃん像を書く。
ふーちゃんと出会ったのもりょうちゃんと同じく、まつもと演劇祭に向けた集まりであった日だ。
印象は、特に何もない。
その他大勢の1人でしかなかった。
まつもと演劇祭の時に脚本上でふーちゃんの演じるキャラクターについて聞かれた。
私は私の思い描くキャラクター像を伝えた。
まつもと演劇祭が終わるまで、ふーちゃんについての記憶はこれくらいで、何か彼女に対して感じることはなかった。
私とふーちゃんの関わりは1対1の場合はなかった。
基本、ふーちゃんは誰かと一緒にいた。
まつもと演劇祭後、劇団ぱすてるを結成してからもその他大勢の1人だった。
彼女は劇団結成してから「劇団ぱすてるで劇がしたい」と言ってくれていた。
状況や環境が変わり続けていく中で、何度か個別に聞き取りをした 。
その時でも、ふーちゃんは「劇団ぱすてるで劇がしたい」と強く言っていた。
彼女の中でそれだけ大事な物だったのだろう、と私は感じている。
ただ、3年の内でふーちゃんと仲良くなったのは、月日を要した。
最初に書いた通り、ふーちゃんは誰かと遊ぶ時に一緒のパターンが多く、2人で話すことはそれほどなかった。
他のメンバーであるYやMにくっついている子、というのが、もしかしたら最初の印象だったかもしれない。
実は2人だけで会う状況になったのは、2022年5月15日、大事な話し合いをするために私の運転する自動車に乗せたのが初めてになる。
たまたまかもしれないが、それまでは誰かしらがふーちゃんの送迎だったし、やはり誰かと一緒だった気がする。
劇団ぱすてるの電話会でも、途中で眠るために離脱する健全な判断をしていたので、互いにがっつり話すことはなかった。
何かしらのグループで集まって話はしているので、お互いの内面の深い部分の話は喋ったり聞いたりしているが、私の自動車にふーちゃんを乗せるというのは、分かり易い変化だったかもしれない。
車内では、色気がどうので失礼なことを伝えたりしたが、まだ距離感は測り切れてない。
まだ距離感が分からない部分があるが、それは私とふーちゃんの慣れの部分かもしれない、前向きに考える。
集団のときと違う私に対する一面も見れたので、3年経っても知らないことばかりだなと痛感する。
何はともあれ良い芝居を作っていきたい、振り返り、そう考える。