【あなたが眠るまで。】その9

5.夜明け前に星は消えた また元の場所に戻った。 僕は自分が寝ていた所の側まで行く。 足元は落ち葉や雑草があり、そこに僕が居た痕跡はなかった。 僕はミカヅキに聞かなければならない。 彼女は恐らく、この不可思議な事の顛末を知っている。 「どうして、ここに?」 「ここは迷い人の入り口、人の世の境目、魔の力の終わ…